三宅島ガラスジュエリー

 東京都立産業技術研究所が研究開発した三宅島ガラスを、文化工芸協同組合の各メーカーのクリエーターがジュエリーのノウハウを取り入れ、コラボレートして製品化しました。
 三宅島ガラスのマリンブルー色を生かし、宝石で使用するカット(ラウンドブリリアントカット他)はもとより、宝石ではあまり出来ないカットを施しました。
 製品のデザインパターンも通常ジュエリーで使用するものから、個性的なものまで、バラエティ-にとんだ幅の広いデザインで製品化できました。
 是非、この機会に御覧下さい。

 20年に一度噴火を繰返す、太平洋に浮かぶ三宅島の火山灰を素材としたガラスです。
  (詳しくは、三宅島ガラスの説明書をご覧ください。)

 このガラス素材は、日本貴金属文化工芸協同組合がジュエリー素材として東京都産技研の承諾を得たものであり、また、産技研は引き続きガラス素材の研究を行っています。
三宅島ガラスの独特のマリンブルーの色合いは、人為的に意図して作出されたものではなく、三宅島の大自然の天然素材が演出した自然の色です。


平成18年度小規模事業者新事業全国展開支援事業

三宅島ガラスジュエリーの全国展開事業
この事業は
 この事業は、中小企業庁が全国各地の特産品や、技術、情報等を活用し、全国及び世界に発信する特産品に育成しようとして支援している事業で、日本貴金属文化工芸協同組合は東京都の特産品として、三宅島ガラスを用いたジュエリーを全国に普及するために事業に取り組んでいます。

三宅島ガラスの将来に期待
地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(旧:東京都産業技術研究所・略称産技研)は、2000年に噴火した三宅島の火山灰の微粉末を用いて、『三宅ガラス』(都は三宅ガラスと称しています)を開発しました。
このガラス素材を用いた食器類はすでに販売されています。
日本貴金属文化工芸協同組合は、この素材が東京でしかできない貴重なガラスであり、特有のマリンブルーを示すことに注目し、組合が持つジュエリーの製造開発力と合わせれば、東京の特産品、東京ブランドとして、ジュエリーの新しいジャンルの開発が期待できるもの計画しました。
実際に三宅島ガラス素材を、宝石カットすると従来にない色合いの美しいジュエリー素材ができあがり、宝石同等の美しさと評価されています。
また、東京都や産技研、三宅村のご協力をいただき、平成16年には「三宅島ガラスジュエリー」のデザイン画コンテスト、同創作コンテストを実施しています。
今年度は、さらに東京特産品としての新しいジュエリーの開発にチャレンジし、市場性あるデザインや、新しい市場の開発を目指しています。


全国のジュエリー関係、特産品土産関係の方々のご評価をいただきたいと願っております。
帰島かなった現在の三宅島

日本貴金属文化工芸協同組合
 MGJ全国展開事業実施委員会
三宅島と三宅島ガラス
Q.なぜこのような色になるのでしょう?

A.三宅島ガラスには鉄分が含まれています。鉄がガラス中で2価の鉄イオン(Fe2+)になっていると青い色に発色します。ガラスを作製する時に、鉄は還元雰囲気では2価の鉄イオンに、また酸化雰囲気では3価の鉄イオンになります。三宅島の火山灰中では鉄は磁鉄鉱という形で含まれており、鉄がすでに2価の鉄イオンに近い形で存在しています。さらに、三宅島の火山灰が還元性をもっていることから、ガラス作製の際、還元雰囲気になり2価の鉄イオンが多量に生成し、このような青色に発色しています。

Q.なぜ泡切剤を使わなくてすむのでしょう?

A.通常ガラス製品を製造する際にガラス中に泡が発生します。泡が製品中に残ってしまうと、見栄えだけでなく破損しやすいなど、製品の品質に影響を与えます。そのため、泡をガラス中から追い出すために泡切剤を添加しています。泡切剤としては酸化ヒ素や酸化アンチモンなどがあります。三宅島ガラスの場合、三宅島火山灰中の硫酸カルシウムなどが泡切剤として働くため、他に泡切剤を添加する必要がありません。

地方独立行政法人
東京都立産業技術研究センター
研究開発部 材料グループ 
ガラス・セラミックス研究室

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